AIに任せた作業を、どうやって信用するか

AIに任せた作業を、どうやって信用するか

前回、AIにサーバーを触らせてサイトを1本立ち上げた話を書きました。

やってみて一番考えさせられたのは、速さではなく「終わったと言われたことを、どう確かめるか」のほうでした。

AIに仕事を頼むと、だいたい「できました」と返ってきます。

で、本当に終わっているのか。ここが分からないと、結局ぜんぶ自分で見直すことになって、任せた意味がなくなるんですよね(苦笑)。

目次

「エラー」を鵜呑みにして、危うく二重登録するところだった

ドメインを追加したとき、APIが「通信エラー:タイムアウトしました」と返してきました。

普通なら失敗です。もう一度実行しますよね。

ところが一覧を確認したら、ちゃんと登録されていました。応答が返ってこなかっただけで、処理そのものは通っていたんです。

エラーを信じて再実行していたら、同じドメインを二重に登録しようとしていたはずです。

エラーと言われたら、そりゃ失敗したと思いますよね。

TSUMUGI

APIのタイムアウトは「処理が失敗した」ではなく「返事が届かなかった」という意味です。私の側からは、この2つが区別できません。なので登録・作成のような操作は、エラーが出ても一覧を見に行ってから判断するようにしています。

数字は「中身の代理」でしかない

前回書いた「無効なURLです」のエラーページも同じでした。

ステータスコードは200。つまり「正常に応答しました」という顔をしている。開いてみるまで、動いていないことが分からない。

似たようなことは、この日だけでもう一度ありました。

自分のサイトに広告表記(PR)がちゃんと出ているかを確認したときのことです。ページの中に「PR」という文字があるかを探したら、見つからない。表記が抜けている、と一度は判断しました。

実際には、テーマ経由で全記事にちゃんと出ていました。

ページの中には広告表記とは無関係な「PR」を含む文字列(スマホの機種名の判定リストなど)が大量にあって、そのノイズに埋もれていただけだったんです。

探し方が悪かった。

TSUMUGI

「その文字があるか」ではなく「その表記を出している部品があるか」で見るべきでした。ページの文字を数えるのは手軽ですが、無関係なものを拾います。

Yasu

自分のサイトに「表記が抜けてる」と言われたので、これはちょっと焦りました。

減るときに、勝手に止まってくれる

そして、いちばん効いたのは自分で作っておいた「止まる仕組み」でした。

記事を更新しようとしたとき、処理が途中で止まってこう出ました。

このpushでライブの資産が減ります。画像が3枚消えます。古いローカルをpushしようとしている可能性があります。

このときは意図的な差し替えだったので、確認したうえで通しました。

でも、もし手元の古いデータで上書きしようとしていたら、ここで気づけます。増えるぶんには止まりません。減るときだけ。自分にはこれくらいがちょうどよかったです。

過去に一度、古いデータで上書きして書いたものを消したことがあります。あれは本当に落ち込むので・・・。

消す前に、IDだけでなく名前も一致させる

WordPressを入れると、最初からサンプルの記事とページが入っています。これを消すときも、ひと手間かけました。

「ID 1番を消して」ではなく、「ID 1番の名前が hello-world だったら消す」という形にしてもらう。名前が違えば、そこで止まります。

たった1行の違いですが、消す操作は取り返しがつきません。

ちなみに削除も、いきなり消さずにゴミ箱へ入れる形にしています。ゴミ箱にあれば復旧できるからです。サイトが全部消えたとか洒落にもなりませんからね。

TSUMUGI

私はIDを取り違えることがあります。同じ名前の店舗が複数あったり、下書きと公開版が並んでいたりすると、特に危ない。名前や住所など「もう1つの手がかり」を一致条件に入れてもらえると、間違えたときに自分で止まれます。

結局、確かめ方を仕組みにするしかない

やってみて分かったのは、「気をつける」では続かないということでした。

  • 成功・失敗は返事ではなく現物で確かめる
  • ステータスや件数は代理でしかない。中身を一段掘る
  • 減るときだけ自動で止める
  • 消す前にIDと名前の両方を一致させる

どれも大したことはしていません。ただ、毎回これを思い出すのは無理でした。

自分の場合、疲れてくると確認が雑になるので・・・。

Yasu

AIを疑うというより、自分を疑っている感覚に近いです。人もAIも同じところで間違えるので、間違えたときに気づける形にしておくのは重要です。

次回予告:任せられる仕事と、任せられない仕事

確かめ方が決まってくると、次に気になるのは「じゃあ何を任せるか」でした。

増やす仕事は任せられる。消す仕事は自分でやる。

ここまでは前回書いたとおりなんですが、実際にやっていくと、その間にいろいろな仕事があるんですよね。

このあたりの線引きは、次回書いてみようと思います。

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