処分くん

パソコンって、なんで普通のごみに出せないの?…じつは法律で決まっているんです。仕組みを知ると、無料で処分するコツも見えてきますよ。

家庭のパソコンの捨て方は、2つの法律で決まっています。むずかしい話は最小限に、「どうすれば損せず処分できるか」がわかるように整理しました。まず結論です。

この記事の結論

  • 家庭のPCは粗大ごみ・不燃ごみに出せない(資源有効利用促進法でメーカー回収が義務)
  • PCリサイクルマークあり=メーカー無料回収/マークなし=回収再資源化料金(目安3,000円)
  • 「小型家電リサイクル法」の宅配回収なら、マークなしでもPCを含めれば無料

PCリサイクル法(資源有効利用促進法)とは

家庭のパソコンには、資源有効利用促進法(通称PCリサイクル)小型家電リサイクル法の2つが関係します。目的は、PCに含まれる金・銅・レアメタルなどの「都市鉱山」を有効活用すること。だから家庭ごみとしては出せません。2つの違いは次のとおりです。

資源有効利用促進法
(PCリサイクル)
小型家電リサイクル法
回収する人パソコンメーカー国認定事業者(宅配回収)・自治体
対象家庭用パソコン本体・モニターパソコンを含む小型家電400品目以上
料金マークあり無料/なし有料PCを含めば1箱無料(宅配回収)

対象になるもの・ならないもの

PCリサイクルの対象は、デスクトップ本体・ノートパソコン・液晶/CRTディスプレイ・一体型パソコンです。一方、次のものは対象外で、扱いが異なります。

  • プリンター・スキャナー・周辺機器:小型家電回収や自治体ルールに従う(宅配回収なら同梱可のことが多い)
  • キーボード・マウス・ケーブル等の付属品:自治体により不燃ごみ等。PC回収に同梱できる場合も

PCリサイクルマークの見分け方と料金

本体やモニターに「PCリサイクルマーク」が付いていれば、メーカーが無料で回収します(購入価格に料金が含まれているため)。
一方、自作PCや2003(平成15)年9月以前に購入したマークなしのパソコンは、メーカー回収だと「回収再資源化料金」(目安3,000円程度)を負担します。メーカーが不明・倒産している場合はパソコン3R推進協会に相談できます。

家庭用と事業用パソコンの違い

ここまでは家庭用の話です。会社・事業所から出るパソコンは「事業系廃棄物」となり、各メーカーの事業者向け回収産業廃棄物処理業者に依頼するのが原則。家庭用と同じ方法では出せず、適正に処理しないと罰則の対象になることもあります。本記事は家庭用パソコンを前提に解説しています。

メーカー回収の手順(マークあり)

  • ① メーカーの窓口(またはパソコン3R推進協会)に回収を申し込む
  • ② メーカーから「エコゆうパック伝票」が届く
  • ③ パソコンを梱包し、伝票を貼る
  • ④ 「戸口集荷」または郵便局へ「持込み」で回収完了

※データ消去は自分で行ってから出すのが基本です。やり方はパソコンのデータ消去のやり方をご覧ください。

マークなしでも無料にできる「宅配回収」

「マークがない=有料」とあきらめる前に。小型家電リサイクル法の国認定事業者による宅配回収なら、パソコンを含めれば1箱分が無料になります(通常1箱1,760円・税込→PC同梱で無料)。多くの自治体が認定事業者のリネットと連携し、住民向けの処分方法として案内しています。マークの有無に関わらず、自宅から無料で出せるのが大きなメリットです。

マークなしでもPCを含めれば1箱無料

回収後はどうリサイクルされる?

回収されたパソコンは、認定された工場で分解・破砕・選別され、鉄・アルミ・銅・金・レアメタルなどの金属資源として再生されます。有害物質も適正に処理されるため、正規ルートで出すことは環境保全にもつながります。「ちゃんとリサイクルされるか不安」という人ほど、国認定の事業者を選ぶ意味があります。

よくある質問

Q. PCリサイクルマークがありません。無料で出せない?

A. メーカー回収だと有料(目安3,000円)ですが、国認定の宅配回収ならPCを含めれば1箱無料で出せます。

Q. メーカーが分からない・倒産している

A. パソコン3R推進協会が有償で回収します。無料で出したい場合は宅配回収が便利です。

Q. プリンターやキーボードも一緒に出せる?

A. PCリサイクルの対象外ですが、宅配回収ならパソコンと同じ箱に入れて一緒に出せる場合が多いです(自治体ルールもあわせて確認を)。

Q. 処分前のデータ消去は必要?

A. 必要です。データ消去のやり方を参考に、復元できない状態にしてから出してください。

まとめ:仕組みを知れば無料で処分できる

家庭のパソコンは法律でリサイクルが義務づけられ、粗大ごみには出せません。マークありはメーカー無料回収、マークなしは宅配回収で無料が基本です。仕組みを押さえて、ムダな費用をかけずに安全に手放しましょう。