アニメ「あしたのジョー2」のあらすじ
燃えカスなんて残らない…後に残るのは、真っ白な灰だけだ…
最大のライバルで親友でもある力石徹の死後、逃げるようにリングを離れ、街から街へ流れ続けた矢吹丈。
彼は、力石をリングで殺したことで戦意を喪失し、自暴自棄な生活を送っていた。
しかし、周囲の人々の必至の励ましやかつてのライバルたちに出会うことで、再びリングに立つことを決意する。
カーロス・リベラ、金竜飛といった数々の世界ランカーと死闘を繰り広げ、遂にチャンピオンに君臨するホセ・メンドーサとのタイトルマッチにまでたどり着く。 ボクシングに青春をかけたハングリーな生き様を描いた不朽の名作。
あまりにも有名な真っ白に燃え尽きる感動のラストシーンは必見。
アニメ「あしたのジョー2」のキャストや概要
メイン・スタッフ
監修:梶原一騎/企画:吉川斌、川野泰彦/プロデューサー:高橋靖二、加藤俊三/文芸担当:飯岡順一/脚本:篠崎好、山崎晴哉、高屋敷英夫、他/演出(監督):出崎統/作画監督:杉野明夫/美術監督:男鹿和雄/音楽:荒木一郎/テクニカルアドバイザー:高山将孝
声の出演
矢吹丈:あおい輝彦/丹下段平:藤岡重慶/白木葉子:田中エミ/林紀子:森脇恵/西寛一:だるま二郎/力石徹:仲村秀生/サチ:白石冬美/キノコ:堀絢子/ゴロマキ権藤:渡部猛/青山:小宮山清/カーロス・リベラ:中尾隆聖/ホセ・メンドーサ:宮村義人
アニメ「あしたのジョー2」のネタバレ感想
何年かに一度は、必ず見たくなる昭和アニメの最高傑作!
VODならば、いつでもジョーに会えるのが嬉しい。
正直言うと第一作目の「あしたのジョー」は、絵が古臭くてみていられません(苦笑)
しかし・・原作が完結した後に作られた「あしたのジョー2」は、作画が洗練された上に原作を補完したシナリオで昭和史に残る傑作TVアニメシリーズだと思っています。
近年、「宇宙戦艦ヤマト2199」など古いアニメを現代クオリティで復活させている作品が数多くありますが「あしたのジョー2」に関しては「リメイク」の必要が全く必要ないのではないでしょうか(実際、あしたのジョー50周年記念で作成されたのは「メガロボクス」という「あしたのジョー」を原案としたSFアニメでした)。
現在、「あしたのジョー」を新作で制作してもあの味は出せないと思うので本当に稀有なアニメ作品だと思います。
声優も矢吹丈役のあおい輝彦さんと丹下段平の藤岡重慶さんの声は、キャラにはまり過ぎて、彼らしか演じることはできないと思うのなおさらです。
内容については、語られすぎているのでここでは書きませんがそういう意味でも必見の作品です。力石の死後からの矢吹丈のエピソードを余すことなく楽しめます(全47話)。
残念なのはこの作画で段平との出会いから力石戦まで新規に作成してほしかったところだけです(一部、回想シーンで見れるだけに口惜しいですね〜っ)。
アニメ「あしたのジョー2」の口コミ評価
原作を超えてしまった作品。出崎さんの演出マジックというか「光るゲロ」に代表される独特の表現がふんだんに使われ、また止め絵で見せる技法が非常に効果的に使われた。パート1の続きという点を無視して力石の試合後から始めるというアイデアも出崎さんだそうだ。
YouTubeより引用
今のアニメの体制ではこんなに前振りを丁寧に書くのは無理ですよね。1クール13話が当たり前。長くても2クール26話。4クール1年52話続くアニメなんて児童向けの極々一部だけ。もうこの手の国民的人気になるアニメなんて出てこないんでしょうね。ある意味豊かで余裕があり良い時代だったんですね。
Amazonより引用
物凄く今更な感想ですが、無茶苦茶面白かったので書いてみました。いやあしかし見て良かった。こんな面白い作品を知らないままなんて、余りにも勿体ない事をするところでした。
原作マンガを超えた映画的な出崎演出、ソリッドな杉野作画、芸術的な透過光、豪華声優陣のリアル熱演、動きのタイミングのメリハリとなめらかさ。神作品の演出神回、いただきました!!
YouTubeより引用
アニメ「あしたのジョー2」はこんな人におすすめ
- 原作は読んだがアニメは未見の方
- リアルタイムで矢吹丈の生き様に感動した方
- 現代の線の細い、半端なアニメーションに辟易している方
アニメ「あしたのジョー2」まとめ
原作を知らない人は、ぜひちばてつや先生の漫画を読んで流れを知ってから「2」を観ていただきたいです。
絵は古いですが見放題で「あしたのジョー」の第一作目を力石戦まで見るのもありだと思います(原作未完だったため「1」は、カーロス戦で終わっています)。
監督・出崎統、作画監督・杉野明夫のコンビが残した素晴らしい珠玉の作品の一つをぜひ堪能してください。